ちょうど去年の秋、地元の学校の文化祭に遊びに行ったときのこと。 そこでは畑一面に咲きわたるコスモスが無料で摘み放題とのこと。 少しだけ摘んで家に飾りたいなと思って参加したら、 友達のうれしい（？）手伝いあって、気がつくと両手に抱え切れんばかりのコスモスの花束に。 とても手では持って帰れないその量に戸惑いながら、 自転車のかごに載せて来た道を帰れば、突然の大量の花束に横切る人は皆驚いて振り返ります。 恥ずかしい…。

そんな状態で信号待ちをしていたら、見知らぬおばさんが、「あら綺麗ね〜！」 なんて、かごに積まれた大量のコスモスを見ながらうっとり。 せっかくなのでと小さく束ねていたコスモスの花束を差出しながら、

「これどうぞ」

「え、でもいいの？」

「まだ沢山あるから大丈夫です！」

うれしそうに受け取るおばさん。信号が変わりおばさんに別れを告げてえっちらおっちら自転車をこぎながら、ささやかな出会いに心がほんわかしました。